ピロール農法


■ピロール農法のはじまり■
江戸時代の殿様は自分専用にうまい米を求めその米は「おひきどり米」と呼ばれました。
このおひきどり米を生産した水田のなごりが福井県に残っていて、今でも収量が多く味がよいそうです。
20年以上前に寺島博士という方がこの水田に興味をもち調査してみると、この水田はカルシウム、マグネシウムなどのミネラル含量が高いことがわかりました。そしてその水田の下層の土色は青緑色が強いことも・・・
この土をビーカーに入れワラを混ぜ、石灰等でpHを高くし塩化アンモニウムを少々加えて水を入れ、太陽光を当てておいたところ紅色に着色し始め、数ヶ月すると土の上面から緑色に着色しだんだん下方に移っていくという現象がみられました。ビーカーだけでなく現地のおいしいお米がとれる水田でも同じような赤から緑の変化がみられました。これがピロール農法が生まれる契機となり、赤から緑への土壌の変化をもたらすような微生物を増殖させるための資材の原型がつくられました。
その後、酒井博士の研究によりこの変化をもたらす微生物の主体はラン藻類であることが明らかになり、それと共にラン藻増殖のための資材も改良が進みピロール農法が確立しました。
■ピロール農法のあらまし■
ピロール農法の特徴を一言でいうと、糞尿などの有機物と生石灰および微量要素を独自な方法であわせた高pHの資材を土壌に施すことにより、ラン藻類を中心とする独立栄養微生物の増殖を促すことにあります。ラン藻はカビなどの一般の微生物と異なり、自ら光合成を行い生命活動のエネルギーとする独立栄養微生物です。そしてこの独立栄養微生物は強力なキレート物質を産出し、それが作物のカルシウムやその他のミネラルの吸収を飛躍的に高めます。ピロール作物はこのラン藻の働きでミネラルを吸収し、結果、高ミネラルな機能性の高い健康農産物に育ちます。ピロール作物のカルシウム含量は一般の物の1.3〜1.7倍にもなります。
ピロール農法は作物に何らかの手を加えるのではなくピロール資材を土壌に施す農法です。またピロール資材は微生物資材ではなくpHやミネラル環境を整えることによって、田畑にもともといる土着の独立栄養微生物の増殖を助ける資材です。土着の独立栄養微生物が結果として高カルシウム、高ミネラル作物を育てる極めて自然で健康的な農法なのです。
■ピロール作物の特徴■
ピロール作物はミネラルの含有量と吸収率が抜群に高い作物になります。→くわしくは[こちら]をクリック
ピロール作物にはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が多く含まれています。→くわしくは[こちら]をクリック
以上はピロール農法の効果の大きな特徴で、その他の特徴・効果として数多くのピロール作物の検査結果から残留農薬が検出されないため、ピロール土壌には農薬分解能力のある微生物が増殖してくると考えられています。
またピロール土壌からはトリハロメタン類を分解する菌が発見され、さらにはダイオキシンまで分解する能力があると考えられています。
ピロール農法は健康面の付加価値だけでなく、環境面でも期待される農法です。
旧ピロールページもご覧下さい。⇒「こちら」


■資料■酒井弥 氏(理学博士)
食卓革命



晩聲社
ピロール農法



農文協
ラン藻で環境がかわる



技報堂

■新潟産+ピロール栽培■
新潟産のピロール米は現在当方でしか栽培販売しておりません。
当サイト以外でピロール栽培の新潟米(新潟産のピロール米)を見かけましたらご一報お願いいたします。


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