ご飯の炊き方について | ||
神奈川県にお住まいのお客様より、お米の水加減に関するお便りをいただきました。 そのお便りをヒントに、私なりに本などを調べてこのページを作成しました。 お米の炊き方に絶対はないと思いますが、参考にしていただければ幸いです。 |
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■水 | ||
美味しいご飯を炊くには、やはり美味しい水が必要です。 日本のお米には日本の軟水が適しているので、わざわざミネラルウォーターを使う必要はありません。ミネラル分が多すぎて、かえって米のうまみが十分に生かせないそうです。ただし、水道水では塩素のにおいが気になるという方は浄水器の水を使ってみたり、ちょっと贅沢をするなら国産の自然水が良いようです。 |
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■洗米(米をとぐ) | ||
お米を炊く水も重要ですが、最初に洗米する水にも気をつかってください。 最初の水は、乾いたお米が一気に吸い込んでしまうので、おいしい水を使うことをお勧めします。 しかも、米ヌカもいっしょに吸収してしまうので手早く捨ててください。ボールなどにたっぷり貯めた水を一気に加えてさっと捨てる。これを数回繰り返して水の濁りがなくなればOKです。 |
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次に水をきった状態で米を手で掴むような形で手の平部分で軽く押すようにしてギュッ、ギュッととぎます。10回強で水を入れ濁り水を捨てて、また繰り返す...4回ぐらいで水が濁らなくなったら、2〜3回水を替えてさっとすすぎます。 | ||
以上で米とぎ終了ですが、濁らなくなるまでといってもあんまりがんばらなくてもいいそうです。とぎ過ぎはお米がひび割れたり、やせたりします。 洗米で重要なことはスピード(手早く)と最初の水です。良い水を一気に入れてすばやく捨てましょう。 |
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■浸水 | ||
とぎ終わったお米はざるに上げてから浸水させます。 ざるに上げておく時間も、長すぎると乾燥しすぎますので15分が目安です。浸水の時間は冬は水温が低く吸収が悪いのでやや長めにして、逆に夏は暑いのであまり長く水につけないほうがいいそうです。 一年通して間違いないのは15分ざるに上げて、15分浸水が目安です。 |
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■水加減 | ||
お米は産地や品種、同じお米でも時期や保存状態、鮮度により適した水の量が異なります。さらには、人により堅さの好みが違いますので、炊飯器の目盛りはあくまでも目安で、何度か試行錯誤して好みの水加減を把握してください。 | ||
一般的なポイントとして、新米や精米したてのお米は、米そのものが水分量を多く含んでいるので少なめ、鮮度が落ちてきたら水を増やすと覚えておいてください。また、食べてみてベチャとしている場合は、水を減らす。つやがなかったり、ボソボソしている場合は水を増やすということを通常の目盛りから2〜3ミリ単位で調整してみてください。 | ||
■炊く | ||
炊くに関しては、始めチョロチョロ、中パッパ...などと言われますが、カマド焚きの方はもうほとんどいらっしゃらないと思います。(我が家は6年前ぐらいまでカマドでしたが...) 最近は炊飯器がすばらしい進歩をしておりますので、炊飯器任せで十分でしょうが、一つ面白い記事がありましたのでご紹介します。 |
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美味しいご飯と配線が関係あるそうです。 炊飯器は最初に沸騰させる時点で、数分間かなりの強火になります。ここで十分な火力を与えないと、ご飯の炊き上がりにムラができてしまうそうです。「いい炊飯器なのにご飯がいまいち」という方、エアコンなどの大容量を必要とする電気製品とコンセントを共有していませんか? |
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■ほぐす | ||
火を止めた直後は、米粒それぞれの水分量にバラツキがありますので、ご飯が炊き上がりましたら10分ぐらい蒸らします。ただし、蒸らしすぎも余分な水分まで吸ってしまうので逆効果です。しゃもじで全体を混ぜて余分な水分を飛ばし、均一な水分になったら出来上がりです。 以上、簡単ですがお米の炊き方についての説明でした。 |
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お米の炊き方は食べる人と食べられるお米によってまったく異なります。 とぎ方ひとつでも力は入れずにさあーっとかき混ぜるだけとか、ざる上げは必要ないとか、さまざまな説、やり方があるようです。 上記はあくまで一例として皆様のお好みとお米の性格に適したとぎ方、炊き方を見つけるための参考にしていただければと思います。 |
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●兵庫県にお住まいのお客様よりお米の浸水時間短縮の情報をいただきましたので、ご紹介させていただきます。新聞から仕入れたネタとのことですが、お勧め情報です。 「お米を水に漬け置きする時にお水とお湯を1:1にしています。すると、時間の無いときでももちもちしたお米が炊けて、一層美味しく食べられます。漬け置き時間は15〜30分くらいでお米が透明から白くなるのを目安にしています。」 ぜひ、一度お試しあれ。 |